2019年01月31日発売の週刊ヤングジャンプに掲載中のドロ刑第49話のネタバレと感想をご紹介します!
ドロ刑 第48話のおさらい
前回の話はこちらからどうぞ
ドロ刑 第49話のネタバレとあらすじ
女スリ師水樹夏梨の班目への依頼。
「かまいたちの一京」を捕まえること。
夏梨の話では一京は師匠である千手のセツとは違ってスリの手段を選ばず、その手口を若い弟子たちに伝授する引き換えのマージンを受け取っているらしい。
班目はその情報を元に三課でのスリ捜査に参加。
モサ(スリ専門捜査官)の加藤が集団スリの参考人としてかまいたちの一京を取り調べる。
「今回のスリ達と顔見知りのようだけどあなたの指示?」
「指示って?」
取調室で椅子の背もたれの上に座るという器用な座り方で不敵に笑う壮年の男。
さまざまな手練手管で若者を唆す回想。
若者たちはみんな一京の話術と雰囲気にのせられその気になってしまう。
「俺がいつ【盗んで来い】って言ったって?」
確かに肝心な指示を彼らは出されたわけではない。
渡されたマージンについて言及するもサークルの会費だと言い逃れられてしまう。
犯行の道具を渡したわけでも逃走の手助けをしたわけでもない。証拠は何もない。
自信に満ちた態度で言い放つ一京。
加藤は千手のセツのやり方と一京の違いを詰める。
見つかれば「負け」人を傷つければ「負け」が千手のセツの信条だった、一京のやり方では弟子の中から強盗犯を出してしまうかもしれないと。
「千手のセツだとか言われてるが忘れるなよ」
あくまで不敵な態度の一京は言う。
セツだって同じ【泥棒】だ。
「泥棒は稼げなきゃ「負け」だろ?」
結局集団スリの主犯格としての証拠は不充分、一京を捕まえることはできなかった。
外で様子を伺っていた夏梨とハルト。
血気盛んに悔しがる夏梨になぜそこまで千手のセツにこだわるのか尋ねる。
夏梨は家に居場所がない少女だった。
母親は子供に無関心・再婚相手の義父はロリコンの気もある糞オヤジ。
腫らした顔で制服姿のまま、出会い系サイトで食い扶持を稼ぐ日々。
「じゃあ私がアンタを買ってあげよう」
その夜、小柄な老婆がそう言った。
誰にも興味を持たれなかった少女を千手のセツだけが一人の人間として扱ってくれたのだ。
一人で生き抜くためにスリの技術も教えてくれた。
「本物のスリ師の指の向こうでは、男も女も強いも偉いも関係ない」
やさしく夏梨の手をとってくれたセツ。
彼女は夏梨にとって恩人であり唯一のつながりなのだ。
黙って聞いていたハルトだが、この事件が解決したら引退するのもいいのではと薦める。
日陰の稼業は孤独だ、ハルトは身に染みてわかっていた。
「私は平気」
逆に班目との関係をつつかれるハルト。
寂しいっていうなら私と組む?と誘われ苦笑する。
そこに班目が戻ってきた。
班目はスリ対策班に策を提案してきたという。
それは三課の中でも一番若くスリ集団に年齢の近い班目が、一京のスリサークルに潜入捜査を行うというものだった。
しかし一京はそのサークル内でも見込みのあるものにしか近づかないらしい。
「……だから!」
パン!と手を合わせる班目。
「二人で俺をスリ師として鍛えてくれ!!」
ドロ刑 第49話の感想と思考
かまいたちの一京の自分の手を汚さず言葉巧みに犯罪行為の伝授によりマージンを稼ぐ手口、千手のセツのスリ実践講座と、いろいろと「ほ~」と思わされる回でした。
知っていると逆に自衛にも役立つかもしれませんね。
夏梨ちゃんの過去が思ったよりも悲壮で…居場所がないだけでなく、あの顔を見るに暴力もあったのでしょう。
ハルトと夏梨のかけ合いは楽しいので、もしセツおばあちゃんがいなくなっても孤独でなくなればいいのになと思ってしまいますね。
しかしどうにも不器用(失礼)の班目にスリの真似事なんてできるのでしょうか!?
コメントを残す