ドロ刑 第54話 ネタバレ感想~伝説の〝千手〟~

2019年03月07日発売の週刊ヤングジャンプに掲載中のドロ刑第54話のネタバレと感想をご紹介します!

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ドロ刑 第53話のおさらい

 

千手のセツが消息不明になる前の回想。

今まで練習ばかりだった夏梨に『本番』をやらせようかという話。

仲の良い様子の夏梨と一京。

夏梨、一京など弟子達は皆子どものようなものだと笑うセツ婆。

しかししくじった夏梨が出所した時、すでに一京が弟子達を引き抜いて独立、セツは姿をくらませてしまった後だった。

激しい憎しみを向ける夏梨。

 

一京主導による、骨董市での集団スリが開始される。

スリとして潜入捜査している斑目も無難に役割をこなしている。

その時、会場に消息不明だった千手のセツが現れた。

さらに周囲に潜むモサ(スリ対策捜査員)たちの動向を不審に思った一京がグループの中にイヌがいることを見抜いてしまう。

一京は冷静に、作戦の変更を伝えるのだった。

 

ドロ刑 第54話のネタバレとあらすじ

 

会場全体が見渡せる上階通路から指令を出す一京。

作戦の変更を古参メンバーに伝え、自分は先に行くという。

しかしその肩に誰かがぶつかってきた。

「失礼、地図を見ていて」

地図で隠された手が自分の甚平のポケットのあたりに蠢いたのを一京は見逃さない。

手を掴み何者かと問う。

ぶつかってきたのはハルトだった。

 

 

鈴木刑事が会場内のセツを尾行。

しかし顔が知られているためあまり近づけず。

スリの物色をしているわけでもないセツの目的もわからない。

 

スリの「鴉役」(ガード役兼盗品を持って逃げる係)を担っていた斑目にもメンバーから撤退が伝えられる。

確保にそなえて準備するモサたち。

しかし一京から作戦の変更を支持されているそのメンバーは、斑目の持って逃げる予定の盗品を自分が引き受けると言ってきた。

しかしそれは大切な証拠品、斑目は渡すわけにはいかない。

他の場所でもおのおの古参のメンバーが他の鴉役にも同じことを言い様子を伺っていた。

反応から潜入捜査官であることを見抜かれる斑目。

ナイフで盗品の入ったバッグの持ち手ごと引きちぎられ奪われてしまう。

「奴ら俺の正体に気づいています!逃走ルートが変わるかもしれない!」

捜査員たちに伝えられる今すぐ全員確保の声。

 

一方、一京に腕を掴まれたまま微笑むハルト。

「えっと、なんの話かな?」

ハルトの手には何も無い。

一京が自分のポケットに視線を落とすと何もスられてはいなかった。

悪かったと言って笑う。

「一京!ちょっと話を聞かせてもらおうか」

そこにモサが押し寄せた。

ハルトが足止めとなったのだ。

 

盗品を持って逃走するメンバーを追う斑目たち。

バイクで逃げようとするも正面から阻まれあえなく御用となる。

しかし、あったはずの盗品がバッグの中に存在しない。

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他のモサが確保したメンバーの物も同様だった。

証拠品がなければ逮捕できない。

「お前が俺達を警察に売るとはな」

駆けつけた夏梨に吐き捨てるメンバー。

一京を捕まえるためだと言い返す夏梨だが、お前は何もわかっていないと一喝される。

「俺達がセツ婆を裏切ったんじゃねえ! セツ婆が俺達を切り捨てたんだよ!!」

 

メンバーは語った。

ある時期からセツは弟子に無茶な仕事をさせ、その隙に自分が安全にスリをおこなっていたというのだ。

千手とまで呼ばれたセツに囮が必要になったのは何故か――理由は病、軽度ではあったがパーキンソン病の症状が現れだしたからだ。

 

そして一京だけがそれに気づいていた。

 

堂々とした態度で警察に確保される一京。

しかし去り際、一京にだけ聞こえるようにハルトが残した言葉に大きく反応する。

「千手のセツと水樹夏梨もここに来てるって」

 

一京の回想。

まだ満足に仕事のできない弟子を何故一人で行かせたのかと詰めよる一京。

弟子を子供のように思っていたんじゃないのかと。

枯れ木のような手で一京の頬を撫でるセツ。

「愛する家族の血を啜ってでも盗る、その覚悟が千手を伝説にしたのさ」

その名前を継がせるための弟子達だったが、唯一無二の才能を受け継げるものはいなかった。

素朴な婦人バッグから次々ばらまかれる戦利品。

「今度は誰を囮に使った!?まさ…か夏梨…?」

水樹夏梨がお見合いパーティーでスリを行い斑目によって逮捕された事件。(第7話)

それはまさにセツによって囮にされた夏梨の最初の犯行だったのだ。

セツに切り捨てられて弟子達を、そうとは気づかせないまま自分の元へ引き抜いた一京。

妹のように思っていた夏梨へも真実を知らせず、セツを慕っている心を傷つけるくらいなら自分が恨まれようとした一京。

すべての真相を聞かされた夏梨、そして斑目。

 

「嘘だそんなの、嘘じゃなきゃ…私また…一人になっちゃう」

思わず後ずさる夏梨を支える斑目は瞳に怒りを宿らせるのだった。

 

ドロ刑 第54話の感想と思考

 

やっぱり一京はいいやつだった!!

この千手のセツ編は泥棒の孤独をというところをメインでクローズアップしていて、老いや病気のために技術が衰えてしまう怖さとか、一般社会に対しての空虚感とか、犯罪ではあるのですが少し頷いてしまうものがありました。

しかし会場を訪れているセツ婆側にも何か考えがありそうです。

 

ハルトもまた孤独な泥棒、でありながら斑目の相棒であり斑目が追ってくれるから今は寂しくないのでしょうね。

一京のポケットからは何も取らず、逆に何か入れたような?果たして…?

 

それにしてもまさかお見合いパーティーが夏梨の初仕事だったとは思いませんでした。

本当に過去にあった事件との繋げ方が上手な作品です!

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