2019年2月9日発売の週刊少年ジャンプに掲載中の『火ノ丸相撲 第228話』のネタバレと感想を紹介します!
冴ノ山 対 刃皇の取組。
刃皇の横綱らしからぬ振る舞いで雰囲気の乱れた会場。
その雰囲気に飲み込まれない冴ノ山は、物事に動じない強い心を持っていた。
この強い心とは、いつ出来上がったのか…。冴ノ山の心の強さを紐解く…。
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火ノ丸相撲 第227話のおさらい
前回のお話はこちらです!
火ノ丸相撲 第228話のネタバレとあらすじ
冴ノ山 対 刃皇の取組が始まった。
「はっきよい!!」
始まりと同時に、冴ノ山は、刃皇を土俵際まで押していた。
「行けぇえ!!冴さん!!」
仲間たちの応援も熱い。
冴ノ山は、この取組後に、この取組と自らの相撲人生を振り返っていた。
冴ノ山紀洋、28歳。中学を卒業と同時に柴木山部屋へ入門した。
相撲経験は、ない。小学校、中学校は、野球に打ち込んでいた。エースで4番。野球一本だった。
でも、自分の体躯に惚れ込んで、毎週の様に勧誘に来る、柴木山親方がいた。
体力に自信はあったが、野球とは全く違う相撲への勧誘に戸惑いもあった。
ある時、柴木山親方に相撲観戦に誘われた。
相撲のことはあまりよく分からなかったが、その日見た、「横綱」の相撲も、目に入る何もかも全ての景色が新鮮に感じた。
柴木山親方の熱意と初めて見た相撲に感動して、「横綱」を目指して力士をする覚悟を決めた。
柴木山部屋の稽古は、とても厳しかった。
毎日、おかずと丼飯を5杯ずつ食べても、体重が減ってしまうほど、厳しい練習だった。
相撲経験はないけれど、元々の体の強さと器用さ、そして勉強熱心な性格のおかげで、順調に番付を上げることができた。
19歳の時、十両に昇進した。
四股名を本名の長谷川から冴ノ山へと改めた。
20歳の時、新入幕を果たした。
この頃は、自分への周囲の期待も大きかった。
しかし、外国人力士全盛の幕内上位の壁は予想以上に厚かった。
膝の怪我もあり、幕内中~下位で足踏みが続くようになった。
自分も含め、日本人力士の不甲斐ない相撲が大相撲人気の低迷を招いた。
自分への期待も、相撲への期待をも観客から薄れていくのを感じて、焦ったり、苛立ったりしていた。
そんな時、冴ノ山は、鬼丸に出会った。
部屋に入ったばかりの鬼丸は、横綱になる夢を強く持ち、その目標に向かって一直線だった。
もうこれくらいの稽古でいいだろうと鬼丸に言っても、鬼丸は引き下がらなかった。
「それなりじゃいかんのですよ…!ワシも関取と同じ大相撲の『横綱』になるんです!
引き下がれん理由ならこれで十分でしょう!!」
冴ノ山は、闘士むき出しの鬼丸の態度にムカつきながらも、一緒に稽古をするうちに、鬼丸の強い覚悟は軽いものじゃないことを知った。
鬼丸が、柴木山部屋で二人目の関取になるまで、時間はかからなかった。
冴ノ山にとって、弟弟子である鬼丸の昇進は嬉しかったが、同時に脅威ともなった。
鬼丸の成長を目の当たりにしたり、他の強い力士に勝てなかったりして、自分にないものは何かと考えるようになった、冴ノ山。
その答えは、鬼丸から教えてもらったと語った。
冴ノ山が、悩んでいた時、絶好調の成長を見せていた鬼丸が怪我をしてしまった。
かける言葉が見つからないくらい、怪我を負った鬼丸の姿を見ることが辛かったと言う。
けれど鬼丸は、稽古ができなくても、道場の片隅でずっと皆が相撲をとる様子を見ながら淡々と四股を踏んでいたそうだ。
地面がえぐれてしまう程に…。
この時、冴ノ山は思った。これが、「心」の強さだと…。
それまでの冴ノ山は、心が弱いゆえに、取組の勝敗にゲン担ぎをしていた。
でも、鬼丸の四股を踏み続ける姿を見てから、それを辞めたと言う。
「相撲を取りたくても取れない彼の前でいい加減な姿勢を見せる訳にはいかない…」
鬼丸のために、強い兄になって稽古場で彼の復帰を待とうと決めたのだ。
それからというもの、新弟子の頃以上に稽古に励んだ。
苦手なことが得意になるまで、得意なことが自信に変わるまで…。
心の強さをもった冴ノ山は強い。
横綱を目の前にして、横綱を勝たせたい力士を目の前にして、冴ノ山は力強く言い切る。
「大相撲の『横綱』になるんです。
引き下がれん理由ならこれで十分でしょう!!」
客席から観戦していた鬼丸にも気持ちが通じた。
横綱相手に、より集中力を高めて挑んだ冴ノ山は、乱れ切った「心」で土俵に上がった刃皇よりも強いのだ。
そう、勝負は、決まってきたのだ…。
火ノ丸相撲 第228話の感想と思考
鬼丸と冴ノ山の兄弟愛が、かっこよかったです。
互いに刺激し合って、切磋琢磨して成長してきたことが、嬉しかったです。
鬼丸の稽古の姿勢を見て、強い心を磨いた冴ノ山。刃皇との戦いで、見事、強い心が発揮できてよかったです。
武士道を感じる作品でした。次回も楽しみにしています。
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