アクタージュ 第51話 ネタバレ・感想 ~立ち上がれ!阿良也~

2019年2月4日発売の週刊少年ジャンプに掲載中の『アクタージュ 第51話』のネタバレと感想を紹介します!

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アクタージュ  第50話のおさらい

巌の死を悟り、巌との別れを芝居中のカムパネルラとの別れと重ねてしまった阿良也。

巌との別れが恋しいあまり、カムパネルラとの別れのシーン中にもかかわらず、芝居を脱線してしまった…。

この阿良也の芝居は、吉と出るのか、凶と出るのか…。

まだ、芝居の最中。巌の死を乗り越えて、立ち上がれ!阿良也!

前回のお話はこちら!!

>>アクタージュ 第50話 ネタバレ・感想 ~役者はやめておきなさい~

アクタージュ 第51話のネタバレとあらすじ

阿良也は、自分の人生において最も大切だった巌の死を悟った。

彼との別れが辛く、その辛さをカムパネルラとの別れの芝居に投影してしまった…。

 

舞台上。

ジョバンニに抱きしめられたカムパネルラは、微動だにしない。

 

共演者や演出家、そして観客として芝居を見に来ていたアリサたちは、阿良也の芝居を見ながら、それぞれに思うことがあった。

アリサは、巌の生き方を否定した。

「この素晴らしい芝居は巌裕次郎の喪失という現実が、彼に影響を与えて生まれたものだ。

巌先生、あなたは何も変わっていない。たとえ芝居が素晴らしくとも、この舞台は失敗ー

あなたはもう立ち上がれない」

 

共演者たちも、阿良也の入り込みすぎた芝居に不安をぶつけた。

「…立てないんだ、あいつ」

「でも…だとしたら、もう、この舞台を終わらせるには、夜凪が阿良也を振り払って別れを告げるしかない」

 

阿良也と巌の関係を知っている共演者や演出家は、阿良也の芝居がこうも入り込みすぎてしまうのは仕方のないことだと分かってはいる。

だからこそ、夜凪が阿良也を振り払う残酷な別れ方はさせたくない。

阿良也が、巌の別れと感じているからこそ、大切な別れ方をさせてあげたいと誰もが思っていた。

 

微動だにしない夜凪も、阿良也に巌との別れをしっかりさせてあげたいと思っていた。

だから、微動だにせず、阿良也の芝居を待つことにした。

 

夜凪は、巌との思い出を振り返っていた。

巌は、アリサの女優人生を終わらせてしまったことに深い後悔をしていると語っていたことを思い出した。

「俺は芝居で役者を救える演出家になろうと思った。

そのために立ち上げたのが劇団天球だ。…役者という人生が必要な奴らを集めた」

罪滅ぼしのためにも、才能があるとかないとかではなくて、芝居があるから輝いていける役者を育てたいと語る、巌。

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人生観を変えた巌に対し、昔の仲間や巌の作品を見た人たちからは、いい評価は聞こえてこなかった。

でも、夜凪は巌のおかげでキラキラと輝けている役者を何人も知っていた。

「…それは、俺が死んだ後に分かることだ」

巌は冷静に人生の歩みを感じていた。

 

「…夜凪、芝居って何だと思う」

巌に尋ねられた夜凪には、たくさんの人の顔が思い浮かんだ。

「お芝居は…誰かと出会わないと演じられなくて

でも、いなくなった人との思い出も…お芝居に出来て」

「そう、俺たちは例え死んでも一人にはなれない。その幸福に気づくことを芝居という」

 

「阿良也」

芝居を続けることで、巌とはずっとつながることができるんだ…。

それに気付いている共演者や演出家たちは、阿良也が自力で芝居を戻してほしい、阿良也が自力で立ち上がってほしいと強く願っていた。

 

「不思議だったよ。

…やる気のねぇ素人のガキがどうしてか巌さんに気に入られて…やっと芝居を始めたかと思ったらすげぇ勢いで化けやがって…

巌さんはすげぇ嬉しそうで…俺は…俺たちは悔しかったよ。でも…お前を尊敬していたよ。

だから立ってくれよ」

みんなの思いが一つになる。

「阿良也がんばれ!」

 

「立てるよ、阿良也」

舞台上の阿良也には、巌の声が聞こえたきがした。

「ああ、そっか。また待っていてくれたのか。

やっと思い出した。いつもの立ち方」

ジョバンニは、ようやく立ち上がった。

 

芝居が再開する。

「…ああ、よかった。僕は行くよ」

これが、別れの時…。

 

「すまないアリサ。

とうとう何の償いも叶わなかったというのに、俺はこんなにも幸せに満たされている。

せめて最後に遺してゆくよ。

いつかお前が、俺の作品たちに救われる日が来るように」

巌は、旅立って行った。

アクタージュ 第51話の感想と思考

巌さんの生き方に感動しました。

巌さんが生きている間に注いだ愛情や指導が、阿良也や夜凪たちに引き継がれたり、役者として輝ける原動力になっていたりして、巌さんの存在感の強さをとても感じました。

 

巌さんとのつながりが深かった阿良也には、辛い出来事だけれど…。

役者をしていれば、巌との思い出は消えないことやまた巌の作品や言葉を思い出して芝居をすることで新しい巌との思い出が作れることを知りました。

阿良也、役者という道を選択してよかったですね。輝けると同時に、大切な人と一緒にいられます。

 

最後の巌さんの言葉を聞いて、アリサさんの人生観も幸福なものに変わるといいなと思いました。

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