獄丁ヒグマ【第10話】ネタバレ・感想『ヒグマ、覚悟を貫く』

2019年3月4日発売の週刊少年ジャンプに掲載中『獄丁ヒグマ第10話』のネタバレと感想を紹介します!

狐鉄と戦っていたヒグマは、狐鉄の過去を知った。

とても悲しい過去に惑わされることなく狐鉄を倒したヒグマだったが、どうしたことか心が晴れないヒグマ…。

 

悪党を倒し、室町さんを助けたヒグマが抱える獄卒人としての悩みとは…!?

 

獄丁ヒグマ【第9話】のおさらい

ヒグマは、狐鉄にとりつかれてしまったクラスメイトの室町さんをコバタやアヤハの助けもあって、無事に救うことができた。

あとは、亡者・泥梨ノ狐鉄を倒すだけ!

 

でも、ヒグマには亡者の現世で生きた苦しみがわかるような気がしてしまう…。

閻魔大王からも忠告されたように、亡者の苦しみに寄り添う必要はない。

ただ、獄卒人として、亡者を倒せばそれでいい…。

 

ヒグマは、狐鉄の苦しみを共感しまいと自分の心を強く持ち直し、狐鉄との戦いに挑む!

 

獄丁ヒグマ【第10話】のネタバレとあらすじ

「子どもだけは、子どもだけは…殺すなら私を殺して!!」

狐鉄は、人間の母親が持つ親心が全く分からず、それに嫌気がさしていた。

人間の母子を狙ってとりつき、殺すのは、そういう理由からだった。

 

「イカレてんだよ。人の親ってのは、子ども、子どもって。

自分の身をなげうってまで守ろうとする。尽くすのが当然だと思ってやがる」

狐鉄は、母親の気持ちが全く理解できないとヒグマにぶちまけていた。

さらに、自分の過去までさらけ出した。

「死ぬ思いして産んだのにー」

 

感情にまかせて攻撃をしてくる狐鉄の喉を斬ったヒグマ。

「それはお前が生者だった頃の話か。

関係あるか!何を泣いてる!自分のした事をわかってるのか!?」

 

狐鉄は、ヒグマの鋭い目つきを見て、過去のことをどんどん思い出していった。

自分は、我が子を抱いても、何にも感じることができなかったー。

まるで、石ころを抱いているかのようだった。だから、その感情に耐え切れずに我が子から逃げ出した。

そうしたら。周りのみんなは、自分のやったことを責めた…。

「母親のなり損ないに生きる価値はない」とー。

 

子どもを愛せない母親は、子どもを愛せないということだけで他人から責めらる。

だから、自分を追い込んでしまう。

こんな現世は、生きていくのがとても苦しいと思ったー。

「子どもを抱いて笑ってる連中がみんな恨めしい!!」

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狐鉄は、ヒグマの脇腹に思いっきり刀を刺した。

「自分に欠けているものを他人から奪おうとしたこと。

それで欲しいものは手に入ったのか?」

ヒグマは冷静に狐鉄に聞いた。

 

「同情はしない。

お前の気持ちは俺には分からない。ここで終わりだよ、泥梨ノ狐鉄」

狐鉄の手首を斬り落とし、最後の一撃を加えた。

 

狐鉄を倒したー。

 

「難儀なことだ…。

確かにどんなに反吐の出る悪党でも、ものを感じ生きている。

お前はそこから目をそらせないのだ。いちいち許す理由を探そうとする。

自分のそういう所をお前はよく分かっている筈だ。

…俺が鍛えてやる。心が迷っても両手は動くように。

それが“仕事”をするということだ。覚悟を貫くと決めたのだろう、ヒグマ」

 

意識を失っている室町さんのそばに腰掛けながら、ヒグマの頭には、この言葉が巡っていた。

コバタとアヤハは、そんなヒグマを隠れて見守っていた。

ヒグマは、獄卒人としての任務は果たしながらも、何かもやもやとした気持ちが残ったままだった。

 

しばらくすると、室町さんが目覚めた。

何も覚えていないようで、元気そのものだった。

室町さんは、一人目の妹が生まれたときも、魑魅がとりついて変な気持ちになっていたのをヒグマに救われていた。

「愛があれば大丈夫!

あの時のヒグマくんのおかげで気づけたんだと思うの!

ありがとうってずっと言いたかった!」

 

室町さんからの「ありがとう」で、ヒグマは少し心のもやもやが取れた気がした。

でも、また、狐鉄のことを思い出してしまった。

 

「おいっ」

アヤハは、ヒグマの気持ちを察して、ヒグマの背後に飛び出してきた。

「お前なんで獄卒人なんてやってんだ?お前嫌いだろ。その仕事」

ヒグマは、心にあったものを読まれてしまった…。

 

獄丁ヒグマ【第10話】の感想と思考

獄卒人という仕事、大変ですね。

敵の気持ちを知らずに、悪いままの感じで倒すことができたら、ヒグマももやもやしなくても済むと思うけれど…。

敵がいろいろ語りだしちゃうと、かわいそうだなって思ってしまいますよね。

ヒグマの気持ち分からなくはないですよ。

 

けど、ごこかで一線を引かないと、この仕事はできないですね。

いつもひょうひょうと敵を倒しているように見えたヒグマだったけれど、成長の時がきましたね!

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