童子軍鑑 第9話 ネタバレ・感想~王の器~

2019年02月21日発売の週刊ヤングジャンプに掲載中の童子軍鑑第9話のネタバレと感想をご紹介します!

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童子軍鑑 8話のおさらい

 

ナギと合流したフェイ。

緊急事態にナギの父がいる王城へ向かうも、道中イーストガーデンの命綱である砲台が動かないことを知らされる。

身を震わせる衛兵の指揮を執るナギ。

ナギは元々戦災孤児でイーストガーデンの騎士団長である男の養子になったのだという。

その義父とは今マルク王子と共にいるダニオロ。

王子とダニオロもまた王城に向かっていたが、一堂に悲しみにくれる人山に出会い立ち止まる。

その中央、処刑台の上には姿かたちもわからぬほど矢を撃ち込まれ変わり果てた父王が吊るされていた…。

 

前回のお話はこちらからどうぞ!!

>>童子軍鑑 第8話 ネタバレ・感想~失くしたくない父~

童子軍鑑 第9話のネタバレとあらすじ

 

帝国強襲の前に父王から言われたことを回想するマルク。

 

自分に出来ることをしろ。

その言葉が嬉しくて父の心に応えたくて、この戦いと自分なりのやり方で国を守ろうと必死だった。

しかしその結果が、もっとも守るべき王の無惨な姿であったことにマルクは深く絶望する。

僕のした事はいったい何なのだろう、と呆然と佇むマルクに裏路地から名を呼ぶ声が。

それは王と同じくらい無事を祈っていたカーマインの声だった。

顔をあげ駆け寄ろうとするマルクをダニオロが制す。

暗がりから現れ出るのは無数の影。

間違いなくカーマインの姿のもの、そして彼に従うようなダークエルフやゴブリン兵。

「カーマイン?」

「はいお呼びでしょうか、マルク様」

 

それはマルクの知っているカーマインとは違うと一目で気づかされた。

着崩された服から覗く大きな刺青。

朗らかさとは違った軽薄な振舞い。

再び絶望がマルクを襲う。

「う…裏切ったのか…カーマイン」

マルクの言葉にカーマインは悪びれもなく笑う。

はじめから裏切っていた、これも仕事だと言ってマグリッドと軽口をかわす。

激しく取り乱し怒り叫ぶマルク。

王子に仕えておいて情はないのか、と責めるダニオロ。

「情…?」

冷酷な眼差しを向けるカーマイン。

マルクの優しいところは好きだと笑う。

しかし優しいだけで何もない。

しかも大人しくしてればいいものを主張が付いてしまったら始末に負えない。

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「あなたの優しさが国を滅ぼしてるんですよ王子様」

自分を認め戦う力を与えてくれたカーマインの、全てを否定する言葉にマルクの心は闇に沈む。

逃げろと急かすダニオロの言葉も届かない。

(もう嫌だ、ここにいたくない)

(早く…僕を殺してください)

 

その時だった。

場に亀裂をいれんばかりの大きな笑い声が響く。

それはとうにこと切れているかと思われた、処刑台上のハロルド王が発したものだった。

死際の王の耳にもカーマインとマルクのやり取りが聞こえていた。

民を救おうというマルクの優しさが敵兵を場内に招き入れてしまったこと。

何十本という矢を身に受け血塗れの王は、その事実を笑い、そして帝国の兵に向けて言った。

暴力か優しさか、どちらに人は着いていきたいと思うかと。

それが自分をかばうものであると気づいたマルクだが、自責をやめることができない。

王は最後の力を振りしぼり今度はマルクへ言葉を向ける。

「に…げる…な」

血反吐をはき声にならない言葉を伝える。

 

覚悟がなければ誰も救うことはできない。

大丈夫だ。

 

「お前は王の器だ」

 

父王はマルクの底なしの優しさを深く愛していたのだ。

 

カーマインの刃がマルクを襲う。

間一髪でダニオロが応戦するが、四方は完全にゴブリン兵に囲まれている。

王の最後の言葉を受けとめたマルクは先程までとは違った意志に満ちた目でそれを見た。

死ぬわけにはいかない。

対峙せんとしていたマルクの前に降り立ちゴブリン兵を一刀にする影。

「ご無事で…何よりです」

ナギだ。

そして続いて駆け寄ったのは街で出会った名も知らぬ、あの少年。

「俺はフェイ」

助けに来たぞマルク。

そういってノームの少年は笑った。

 

童子軍鑑 第9話の感想と思考

 

ちょっとカーマイン…死にフラグ立ちすぎなわりに遺体描かれてないしとは思っていたのですが、イイヤツだなと思ってたのにまさかの敵陣営。

チャラ男も敵になってしまうと憎らしいばかりです。

徹底的に心を折られたマルクが可哀想でした。

しかし完全に死んでると思ってた王がまだ息がありました!!

あの姿で喋れるのすごい。

王が笑ったのは「マルクらしい」と思ったからなのかな。

とても素敵なお父さんで王様だったことがわかりました。

 

さあ、軍師フェイと王子マルクとしての再会です。

どのようにしてこの危機を脱するのか、楽しみです!

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